ジャック・オ・蘭たん15周年祭りで思うこと

老害視聴者だ!逃っげろ~い!

 

 

 

逃げたか?👀

(↑このセリフ使うの何度目?)

 

 

 

オ蘭15周年祭りの中でいくつか見かけた
15年間ずっと1つのことを続けてきて偉いね」
に対する違和感を紐解いていくだけの日記だ。

 

 

 

 

 

 

結論として個人的に言いたいのは、
仮にジャック・オ・蘭たんが
ゲーム実況に崇高な何かを覚えていたとして、
彼が15年間それ1本に真摯に、
ひたむきに打ち込んできた
わけではない
ということだ。

 

 

 

まず、前提として、
ゲーム実況は今ではまだ、絵画や音楽のように、
上達が分かりやすく客観的に評価、
数値化、可視化されるような芸事ではない。
だから、上達を目標として
何年も続けられるようなものとは考えられにくい。

 

というかまず、
ゲーム実況は決して
崇高な何かを覚えるようなものではない。
懐古厨の枕詞の御多分に洩れず振り返るけど、
ついぞ数年前まで、ゲーム実況は
アングラな存在だった。
今でこそゲームに関わる企業が
公にOKを出してくる時代になったけど、
ゲーム実況は元々
違法アップロードの映像・音楽や
それを使ったインモラルなMADが跋扈する
無法地帯の魔窟で生まれ、
ゲーム関係者のお目溢しに預かりながら
なんとか生き永らえてきた存在だ。

UPする方も見る方も
著作権侵害で消されて当たり前というのは
重々承知の上で、
ゲームの売り上げに貢献するという
大義名分を盾にするなら、
せめて実況するゲームくらいは
違法DLしていないものにしようや、
みたいな言い訳が一般的な価値観だった。

そして、魔窟ことニコニコ動画
先述したインモラルな物を好むような
どうしようもない人たちが集まる場所だ。
敬愛するクリエイター達を下げながら言うが、
主に各々の居る狭い社会で
ニコニコ動画くらいしか
居場所がないような人たちが、
持て余した才能で好き勝手をやる場所で、
ゲーム実況もその多くのジャンルの1つだった。

 

だから、今現在の価値観はどうであれ、
蘭たん、そのほか2010年頃までの
いわゆるニコニコ実況全盛期から
実況をしてきた人たちには、
ゲーム実況はグレーなラインの(だった)もの、
物好きが趣味でやるもの
という価値観はどこかで抱え続けているんじゃないかと思う。

 

 

そして、話は戻るが、蘭たんが
15年間ずっと真摯に、ひたむきに
ゲーム実況と向き合い、
崇高な芸事として休まず打ち込んできたかというと
決してそんなことはない。

まず、高校生という多感な青春の時期を
実況に捧げてしまったせいもあってか、
引退宣言、突然のお星様(動画削除)
打ち切り、ネガティブ発言と
道化師的な視聴者ぶん回しエピソードを
挙げ始めたら枚挙に暇がない。

そして、
今でこそしっかり者ポジションに収まっているが
実況者が各々繋がりを持っていく中で
フリーダムといえば蘭たんくらいのもんで、
何がしかの集会に参加はするものの
知り合いがいると進行を甘え始めたりして
回線落ちてんだか落ちてないんだか
分かんないのも常態だった。

 

また、広島から大阪に出て進学、
しばらくして広島に戻って就職と
周りの環境が変わる中で、
当然若人のメンタル変調も活動に影響を及ぼした。
その頃ゲーム実況という存在が
世間の知名度を上げていく一方で、
ツボが玄人好みの蘭たんの実況は
基本技が再生数転落ドロップで、
実況の数は多いけどハネきれなかった。
そんなこともネタにするような
メタ的な自虐センスの高さが好きだったけど、
時々で弱音を吐いていたように記憶している。
(今思えば蘭たんの実況は当たり前のように上がるものと悠長に考えてきた我々視聴者にも原因があると思う)

 

 

「もうやらない」と言いながら
結局早々に戻ってくることを繰り返したりして、
やっぱり辞められないから続けてきたんだと思う。
7月のナポリカレンダーは
「再生数」の短冊を飾るおぎゃたんだったけど、
描いた人はきっと、昔の蘭たんと今を
なんとなく地続きで見てるんじゃないかと思う。

 

1つのこと、という言葉について
解釈違いを削ぐために
さらに言っておくなら、
蘭たんに一途という言葉は
似合わないような気がしていて、
固執したスタイルを持つことなく
ただ好奇心と少しのチャレンジ精神で
絵やラジオの企画、
たまにコラボに参加してみたりと
色んなことに手を出して見た中で、
偶々うまくいったのが
今あるナポリの男たちというだけだと思う。

 

だから、15年間ずっと
1つのことを続けてきたっていうのは
なんか違う気がすると言いたいし、
むしろそうでないから今があるんだろうと思う。
実況だって能動的に続けたんじゃなくて、
結局辞められないを経て
今ここに続けているんじゃないかと思う。

 

 

それでも、だからこそ
2022年に活動してくれてて嬉しいです、
ありがとうを込めて
ジャック・オ・蘭たん15周年おめでとうを
祝いたいなと私は思います。

 

 

 

 

 

 

 

この日記を分かってもらおうとは思わないし、
分かってほしいとも思わない
きっとどこかにいるだろうと願う
同じ価値観を抱いてるわずかな人に、
共感してほしいなというだけの日記だ

 

 

 

 

 

 

米津玄師ーーーーーーッ!

もう視聴者のことLOSERって呼んでいいから夜会の主催とかなんか懐古厨が喜ぶようなことをしてくれ