「いつかのBメロディ」の続きを歌うとき

あの頃、
ジャック・オ・蘭たんは、
知る人ぞ知る、実況者でした。



今までいろいろとあったよね
(便利なフレーズ)

 

 

 

この歳で懐古話こんだけしてるの
先が思いやられるから
早めに殺して欲しい、
お客様の中に猟奇殺人鬼と化したさんまは
いらっしゃいませんか?

誰かこのノリでAmang usやらん?
めちゃくちゃになると思う(興奮)




ナポステの話もしたいのですが、
なんか記憶にないうちにした気もするので、
閣下とか壇ノ浦くんとか言いながらも
活動を今まで続けてくれている、
推し実況者の話からしたいと思います。




ニコ動の実況黄金期は2008年と
誰かが言うのを聞いたことがあります。[要出典][誰?]



 

じゃあ、たとえば、
2011〜2013年くらいはどうだったのか。



 

 

ブームは過ぎ去るもの。

時代は変わるもの。



実況ブームを支えていた大学生たちは
みんな社会人として慌ただしくなり、
あれだけ上がった実況動画も
何日も待ち焦がれることが多くなりました。
もう、新作を望めないほど活動しなくなった
実況者もたくさんいました。



失くして初めて気が付いた」は
思い返せば、かつて私が
動画更新を止めた実況者に対して、
引退するからと動画を全消しした実況者に対して
抱いた感情でした。

今まで毎日上がってたのに?
あんなに毎日ランキングに実況動画があったのに?
そんな感じでした。

私だけ暇だったのか…???(∵)



数年に渡ってそんな中、
「知る人ぞ知る」蘭たんの、
視聴者の数が目減りしていく時期を経験しました。



動画の再生数が1万を割った時。

マイリスの数が3桁を割り2桁になった時。



どれだけ面白いよと進めたくても、
陰キャで、根暗で、友達は実況見てなくて、
絵も上手くなく、文章も上手くない
発信力のない私にはどうにもできない。



 

このまま、この実況者は

「私だけが面白い」

終わっていくんだろうか?



 

と、何度も思ったのが、
今でも心に
焦げ跡のように焼き付いています。



活動はしてくれてるけど、活躍してるとは言えない

そんな感じでした。



陽の素養を持った実況者が
顔出ししたり、歌ってみたり、コミュ力に長けていたりして
公式生にライブにと活躍の場を広げ、人気を獲得していく一方で、
呼ばれたけど呼ばれなかったり、
仲良くしてた実況者が突然炎上・引退したり。
今までいろいろとあった」思い出。

 

生配信で何をするのかと思えば
グループ結成なんて言い出した時の驚きは、
もうすっかり過去の話になった気がします。



「最近、ライトユーザーがいっぱい入ってきて、
ちょっと遠くへ行っちゃった感じ♡とか
言ってんじゃねーぞバカヤローコノヤローメ!」
とかなんとか1人で大空に叫んで
ちゃぷちゃぷ漕いでいた小舟は、
いつしか4人で漕いでる大きな帆船になりました。



結成初年度、
消息も数ヶ月に1度なナポリがchを始めた時、
「いつものように、長くは続くまい」
と心のどこかで思いつつも、
視聴者も実況者も
嫌儲気質の強い実況黎明期を生きながら、
視聴者からお金を取ること。
「覚悟を決めたんだろうか」
と、また別のどこかで思いました。



毎週も生放送できなくなったっていいけど、
動画を上げなくなって
ただのTwitter芸人になるかもしれなかった彼らが、
ツイートすら気まぐれで
いつか消息を絶ってしまうかもしれない彼らが、
私が550円を払うことで、
活動を続けてくれるなら。
そんな気持ちで払い始めた550円は、
いつしか、自分のために払う550円になりました。 

この生放送見てた時間分、
バイトしてたら30万円にはなったね(計算した)



視聴者を置いてけぼりにしがちな大きな帆船は、
しかしながら、
願ってやまなかった
再生数の「1」となり、
登録者数の「1」となり、
そして、自虐的に「540円」を名乗り始めた
たくさんの名もない視聴者が作ってくれたもの。

 

「オフで遊ぶ」よりも「動画を作る」
関係性はあまり変わってないけど、
気づけばたしかに絆で結ばれた4人。

まだまだ帆船は大きくすることも、
大海原に漕ぎ出して大冒険することもできると思います。
漕ぎ…出して…?
義務感で漕ぎ出すエピを思い出した顔)



どれだけ面白くても、
話題になりそうもない、数字を持たないものに、
企業は乗っかることができません。
有名な人が面白いよと発信してくれても、
大抵「何それ?」で終わり。

 

企業とか、なんかすごい人と一緒に
展示会やったり、漫画になったり、CMやったりと
今のナポリが「予想もつかないこと」に挑戦できるのは、
それを「大丈夫だよ!」と言ってくれる、
多くのファンの存在があるから。

これは間違いないと思います。

 

「予想もつかないことのほうが
ドキドキして楽しいですよね」

こんなこと、堂々と
この人たちが
ファンの方を向いて
言える日が来るとは。

 

たとえ活動を休止しても、
今これだけファンがいるなら、
間違いなく戻ってこれる場所がある。

 

いつか陽キャになれたら、大声で言いたい。
ナポリはゲーム実況を追ってるだけのはずなのに
今まで見たことのない景色に連れて行ってくれるけど、
その階段を作っているのは、
間違いなくナポリを結成してから
ひとり、ひとりと増えていった
視聴者のおかげなんだと。

 

今はまだ人に自慢できない趣味だけど、
「ニコ動なんか」を見続けた陰キャの1人として、
「あの頃みたいに みんなで作った」視聴者界隈の賑わいを、
それ以上の高鳴りを、共有を、
作ってくれてありがとう。

 

書きながら
自分の正気の部分が
お前何様だよと言ってるけど、
それでも言いたい。

何も知らないところから、
ナポリとかいうグループを
好きになってくれて、ありがとう。
グループを結成した推しを
追い続けてくれて、ありがとう。
出戻ってきてくれて、ありがとう。
ナポリを好きになってくれて、ありがとう。

 

私が今でも「この人たちが活動している」を
追えていること。
まず間違いなく、
私も好きな実況者の動画を、
再生ボタンをわくわくしながら押してくれる
あなたがいるからなんです。



個性も実況スタイルもバラバラだけど、
そんな4人はなんとなく噛み合ってると思うんです。
同じ方向を向くと、なぜだか
爆発的に面白くなると思うんです。
ナポリ自体が、そしてナポリの視聴者自体が、
走り始めた当初は
無理矢理集めて詰め込んだ」みたいな存在で、
でも、知らず知らずのうちに、ひとつの音楽として
奏でられているのではないか。
最近、結成後に存在を知ったナポリ視聴者の
目に映る景色が気になっています。



私にとっての「いつかのBメロディ」。
それはきっと、おじさんになって
生き生きと表立った活躍をし出した
4人にとっての「いつかのBメロディ」。



無理矢理集めて 詰め込めばいつかのBメロディ

楽しい気持ちは みんなでそう作るんだね

 

うわ〜〜〜〜と共感性羞恥で傷を負いながらも
これは涙塩分のことかな、
ちぐはぐだけど繋げればなんとなくひとつになるもんな、
などと妄想に妄想を重ねて聞き返してしまうのは、
私にとってのナポリそのものの
存在と重ねるからでしょうか。
なんだろう。そういう発言やめてもらっていいですか。
お客様の中に猟奇殺人鬼と化したさんまはいませんか!?
そうだよ私の感想だよ。
殺してくれ…(大分裂)



『ニーア・オートマタ』は、
最後の最後にこんな言葉を残します。

生きるという事は、恥にまみれるということだ。

 

ジャック・オ・蘭たんが残した言葉には、
こんなものがあります。
ゲーム実況は、自分の肛門を晒しているようなもの。

 

 

ごめん、なんか良い事言おうとしたけど
特になんもないわ。




20年後 なんて遠い未来の夢物語の歌詞だけど、
私にとって今を歌っているようであり、
「未来にもナポリの男たちは活動している」
その「希望」の存在そのものを、表しているようでもあるのです。
「これからも応援できそう」という感情を抱けることが、
どれだけ嬉しいことか。



 

その続きを歌うのは、いつか、未来で。